☆舞台空間 広さはバスケットボールのコートを2周りほど大きくしたくらい。いや、もっと広かったかも・・・・? 長方形の4隅に出演者が出入りする入退場口があります。 その四方を観客席が取り巻いています。アリーナ席と2階席は同じ傾斜のスタンドの上下という形になっていて、 間にステップ状の通路があります。
☆ストーリー&演出 ●オープニング ロミ(絵理ちゃん)とマサト(MAKOTO)がゴンドラ(クレーン)に乗って場内を一周します。真っ暗な場内で二人にだけ ライトが当たっていて、美しいシーンです。
●第一場(遠未来、または超古代) 「遥かな未来にも似た、遠い遠い昔のこと・・・」(いかりや長介さんの独白) 自然の荒廃が進み、人類は母星を脱出しようとしていた。ただし、ごく一部の人々だけが箱舟に乗れる・・・。 ロミとマサトは知り合って、わずかひと月の恋人。箱舟に乗って結婚しようと約束していた二人だったが、チケットは たった一枚しか手に入らず、その一枚も男の子に譲ってしまう。 箱舟が飛び立った後、人々が死に絶えていくなか、二人は不思議な老人(いかりや長介)と若者に出会う。老人は、 自分達は火の鳥の使いだと名乗り、命の営みを見守っていると告げる。 マサト「これから何を見るというのだ。皆居なくなってしまったというのに・・・」 老人「命はいつかまたこの大地によみがえります。その証拠に、万物の命の象徴たる火の鳥が、ほら、そこに・・・」 ロミとマサトには火の鳥は見えない。やがて、ふたりにも最後の時が訪れる。 ロミ「その花の種を分けて下さい。いつか再び出会う時まで、その種を抱いていたいんです」 二人は花の種を抱いて息絶える。
絵理ちゃんとMAKOTOくんの登場シーンはアリーナと2階席の間から。そこから、スタンドをアリーナ最前列まで 下りて、ゴンドラに乗って歌のシーンになるんですが・・・絵理ちゃんの歌声は美しいです♪ さすが、感情表現ではSPEEDでピカイチだっただけのことはあります! 宇宙船が船の形なのは、箱舟だからなんでしょうが・・・・ストレート過ぎるような気も(笑) 箱舟の警備をする人間がバイク(本物! しかも4台!)で登場したり、前半はロックミュージカル的な感じでした。
●第二場(古代) ナの国(奴の国?)の王、マサトは蓬莱山(ほうらいさん)の民に火の鳥を差し出すように命じ、拒否されて戦争を 仕掛けていた。そこに蓬莱山の王女、ロミが現れ、我が身を差し出すので兵を引いて欲しいと願い出て来る。 蓬莱山の王族には火の鳥を呼ぶ秘術、歌を歌うことが出来ると聞き、マサトはロミに歌えと命ずる。 ロミ「火の鳥を呼んで何をするというのです」 マサト「その血を飲み、永遠の命を手に入れるのだ」 ロミ「永遠の命を手に入れて、どうしようというのです。永遠に生き続けてまで、為すほどのことがあなたには 在るのですか」 マサト「俺は永遠の命を得て、世界を手に入れるのだ」 ロミ「無駄です。あなたは何も手にすることは出来ません」 マサト「なんだと?」 ロミ「世界を手に入れるというけれど、あなたには肝心のその世界がまるで解かっていない。永遠とはどういうものか 解かっていない」 マサト「黙れ! さあ、とっとと火の鳥を呼べ!」 ロミは歌う。歌い終えて、 マサト「火の鳥はどうした! 来ぬではないか!」 ロミ「火の鳥は来ました。火の鳥はこの私の身体に乗り移ったのです。歌を歌う時、私の命は輝きます。輝いた命は 天に駆け登り、炎を放ちます。そして火の鳥の命と一つになるのです。火の鳥は輝く命に宿るのです」 周りの兵も、民も、ロミの身体に炎が見えると言うが、マサトには見えない。 ロミ「目を開きなさい! 耳をすましなさい! 愚かな願いは捨てるのです。永遠の命などよりも、もっと素晴らしいもの を私があなたにあげましょう」 ロミはマサトを抱きしめるが、マサトはロミを突き放し斬りつける! 吹き出す鮮血を全身に浴びて、マサトは永遠の命を手に入れた・・・。
このパートは・・・スゴイです。背筋が震えます。何がって、絵理ちゃんが! 絵理ちゃんはここでは2曲歌うんですが、1曲目も良いけど2曲目が圧巻です。ホントに聴いてて鳥肌が 立っちゃったんですよ! だから、ロミの身体に炎が見えるって言ってても全然不自然じゃない。実際、私にはホントに炎があるように 感じましたから・・・・。 私の席は、2・3日目がアリーナだったんですが、ダンサー(兵&民)がアリーナの上の通路に上がってきて 歌ったり掛けまわったりするので、背後から音が聞こえてきて異様に臨場感がありました。 ロミが斬りつけられると、赤い血がバーッと吹き出す演出も驚きました。その後のシーンでは、のけぞった姿勢のまま ゴンドラで場内を回って絵理ちゃん大熱演のパートは終了します。 (しかし、我ながらよくこれだけセリフを憶えてるなぁ(苦笑))
●火の鳥のダンス 火の鳥を象徴するような、クラシックバレエのようなダンスシーンです。 ただひとつ残念なのは、踊ってるのが絵理ちゃんじゃないってこと・・・。もし何年か後に再演するようなことが あったら、是非絵理ちゃんに踊って欲しいなぁ・・・。
●第三場(現代) ヒロミ(ロミ)はダンス好きな女の子。今日も仲間と一緒にストリートでダンスの練習。その街中でヒロミは一本の花を 見付ける。コンクリートを破って力強く咲く花を。(第一場のラストを思い出して!) 「恋人にあげなさい」と勧められるが、「でも、そんなの居ないし・・・」とヒロミ。 一方、マサトは永遠の命を手に入れたが、それは苦痛と孤独に満ちた流離いの日々でしかなかった。永遠に生きる がゆえの、永遠の苦しみ。 いずことも知れぬ闇の中を歩き続けて、マサトは火の鳥の使いの老人と若者とに再会する。 マサトは、蓬莱山のロミにもう一度会いたいと告げる。 老人「一度、生きてみてはどうです。あなたはとてつもなく長い時間をさすらいながら、本当に生きた事が無い!」 マサト「どうすればいい」 若者「歌を歌うのさ。今のあんたなら歌えるはずさ」 マサトは苦痛の絶叫の中から歌い始める。歌い終わった時、ヒロミが現れる。 ヒロミ「あなたの歌、素敵でした。私もダンスやってるんだけど、負けない様に頑張らなきゃって思いました。 これ、どうぞ」 ヒロミは花を差し出す。 マサト「君の名前は?」 ヒロミ「ヒロミです。でも、友達はみんなロミって言います」 マサト「ロミ! 俺を憶えているか!」 ロミ(!)「私達、会ったことがあるんですか?」 マサト「いや、無い。会ったことはない」 ロミ「でも、不思議。初めて会った気がしないわ。だって私、男のヒトにお花をあげるのなんて初めてなのよ」 二人は恋をする喜びを歌い上げ、歓びをダンスに表わすが・・・マサトは突然倒れ、死を迎える。 ロミ「身体がこんなに冷たいわ」 マサト「でも、心は温かい。初めてだ、こんなに心が温かいのは。ロミ、ありがとう、そしてさようなら」 ロミ「マサト、しっかりして」 マサト「大丈夫、またいつかきっと出会える。その時まで、さようなら」 老人が現れ、 老人「あの、美しくもいとおしい命を迎えに、火の鳥がやって来ました」
このパート、主役はMAKOTOくんなんでしょうが・・・絵理ちゃんが食っちゃってます(笑) ここでのヒロミは、私達の知る絵理ちゃんに最も近い存在です。だからという訳でもないでしょうが、ダンスシーンは 圧巻です。堂々たるもんです。 MAKOTOくんは、どうも踊れないようで・・・絵理ちゃんと一緒になるシーンでは影が薄いわ(苦笑)
●エンディング オープニングと同じように二人がゴンドラで場内を回ります。そして、デュエットを熱唱します。美しくも壮大な エンディングのラストは、二人のキスシーンでした。ゴンドラを空中で近づけていっての、キスはとっても自然で 美しかったです。
その後、四方のスタンドに向かって順に一礼していって、ラストはもう一度、歌です! 現代のパートでの、ダンスシーンの時の歌です。そして歌って踊りながら退場していきます。
初日では戸惑いも在って、歌を聴いてるだけのラストでした。 2日目では、少し立ち上がっての手拍子も在りました。ラストの歌は2回やりましたし (ちょっと時間が早く終わったせいらしいです) 最終日には、オールスタンディングとはいきませんが、大勢のヒトが立ちあがってライブに近いノリでした♪ 絵理ちゃんは、いつもの絵理ちゃんらしく感激して泣いてました。感動的でした。最終日も2回歌いました。 さらには、カーテンコールもありました。蜷川コール、絵理ちゃんコール、MAKOTOコール、長さんコール(笑)の後、 もう1度歌い、とうとう終了いたしました。
最初にチケットを取った時は、「3日分取ったけど、あんなところに3日連続で通ったり出来るのか?」と 心配してたんですが、絵理ちゃんとMAKOTOくん、いかりや長介さん、その他多くの出演者の熱気にあおられるように 通いつめてしまいました。 正直、3日間だけで終わってしまうのはもったいないと思いました。せめて、ビデオ化を、そして出来れば 再演して欲しいです。 絵理ちゃんは初めての舞台にもかかわらず、セリフもほとんど完璧でした。 ちょっと巻き舌で聞き取りづらかったけど(苦笑) 歌は素晴らしい出来でした! 本当に震えるような感動がありました。絵理ちゃんは、ミュージカルに合ってるかも 知れませんね。 そして、舞台度胸は満点でした(笑)主要キャストの中で一番だったんじゃないかな? 伊達に4万、5万という観客を相手にしてきたわけじゃないってことでしょう。
とても素晴らしい3日間でした。久し振りに色んなヒトにも会えましたし。 このレポが、少しでも感動を伝えられてたら・・・・・幸いです。
今や読み返すのも恥ずかしいくらいの若書きのレポですが(汗)、 私にとっては初めて、「自分のレポのスタイル」というものが幾らかでも出せたレポです。 全て記憶のみに頼って書くとか、セリフを詳細に書くとかいう点は、今のレポにも 通じるものがありますね。 あと、来られなかったヒトたちに少しでも現場の雰囲気を伝えようという意図で書く、とか・・・。 公演そのものはとても素敵なものだったので、商品化するとか再演するとかして欲しかったですね。 (2006.09.03 O.H)