この、ほとんどの曲がよく知ってる曲ばかりというアルバムを、皆さんはどんな風にして聴かれましたか?
私はライナーノートを読みながら、1曲目から順番に聴いて行きました。(未発表曲は、歌詞を見たりもしましたが)
hiroちゃん自身はもちろん、伊秩さんや’美人マネージャー’和田さんやら多くのヒトがそれぞれの立場での、その曲への思いを記している、このライナーノートを 眺めていると、『hiro』というシンガーの上に流れていった時間と、その時々に彼女に関わった多くの人々の存在を感じられるような気がする。
そんな、時間と多くのヒト達との係わり合いが詰まったアルバムを聴いて行くと、私もその時々に感じていたことが甦ってくるようでした。
『見つめていたい』は、今となっては懐かしい、初めてのソロ曲。 一人で歌う寛ちゃんを見て、「いつかこの子はSPEEDの枠に収まりきれなくなるに違いない」という戦慄めいた予感を覚えたことを思い出します。
未発表曲の『What's up!』。 伊秩さんの寛ちゃんを励まそうとする心が、ヒシヒシと感じられる曲ですね。 歌う寛ちゃん自身は、当時の揺れる心情を反映しているような歌声で・・・聴いていると切なくなります。
5曲目の『Treasure』が流れ始めると、まるで周りの空気の色までが変わるように感じます。 その歌声からは、SPEEDの寛子も、歌うことに迷っている島袋寛子も、感じられません。 そこには、ひとりのシンガー『hiro』がしっかりと立っている姿があるだけです。 いまでも大好きな曲です。
そして、これ以降は実に様々な曲と歌い方が、目まぐるしいほどに次々と現れてくるんです。 それらの曲を初めて耳にして、驚き、喜び、色々と感じたりしたものでした・・・。
『Confession』のときには、「この曲は、この路線の集大成じゃないか? じゃあ、次はどんな路線だろう?」と考え、やがて「いつかはJAZZを歌って欲しい」という 希望が出て来たのを思い出します。
『Eternal Place』。 壮大なバラードを耳にして心が震えたことを憶えています。 「こんな曲を歌わせてもらえるhiroちゃんは、幸せものだ」と感じたものです。
『Notice my mind』だけは、視覚的なイメージが出て来ます。 『HEY! HEY! HEY!』の収録で初めて聴いた所為でしょうけど、その時の衣装が背中全開のセクシーなものだったのも関係してるに違いありません(笑)
『愛が泣いてる』では、やはり2003年のSPEEDの復活ライブツアーでしょうか? 何せ、私は10公演も参戦しちゃったので(笑)、ライブで最も多くの回数聴いてるhiroちゃんの曲なんですね。
そして、新曲『ヒーロー☆』。 「よくもこれだけ色々な曲と歌い方がそろっているものだ」と感じながら、この曲を聴き始めると、その色々な歌い方が全てこの曲の中に織り込まれていることに 気が付く。 hiroちゃんが積み重ねてきた時間と、多くのヒト達とのめぐり合いが、この1曲の中にはある。
『Send My Love for you』は、去年のFCイベントの時に歌ってくれましたね。 やさしくて、繊細な、とても素敵な曲です。 今回レコーディングし直した、今のhiroちゃんの素晴らしい表現力が堪能出来る歌声ですね。 以前のレコーディングのときの声って、どんなだったんでしょう?
『hiro』というシンガーと出会ってから現在(いま)までの時間の流れをたどるような、心地よくも懐かしい、素敵な体験が出来るアルバムでした。
最後の一文は今回新たに追加したものですが、でも、気持ち的には当時の思いがそのまま出せていると思います。 ホントに、懐かしさとその当時に感じた様々な事柄を思い出させてくれる、素晴らしい一枚でした。 正に、デビュー10周年に相応しいひと区切りとなるアルバムになりましたね。 (2006.09.18 O.H)